あなたの愛犬は清潔を保っていますか?人間だってお風呂に入り、シャンプーし、肌の手入れ・・・・・・と、衛生面でも美容と健康面でも清潔を心がけています。とはいえ、犬は自分で手入れできませんから、あなたが日ごろ手入れをし、習慣化しなければなりません。放ったらかしで、水とエサだけやっていればいいというものではないのです。手抜きをすればそれだけ不健康になり、病気を招く事にもなります。犬を飼った以上は、毎日世話をし、健康管理を心がけてやりましょう。毎日続けることは大変なことですが、病気予防のためには、面倒がらずに毎日の手入れは欠かせません。いつも犬の体を清潔に保つよう努力しましょう。
| 目安 | チェックポイント | |
|---|---|---|
| 入浴 | 月に1度はシャンプー | 皮膚の状態を見る |
| ツメ切り | 月に1度 | 特に室内犬はツメが磨り減らないので定期的に |
| ブラッシング | 毎日 | 長毛種は耳の先端、中毛種は耳の後ろが毛玉になりやすい。あわせて皮膚の状態も見る |
| 歯の手入れ | 食後に歯を磨く | 歯や歯ぐきを磨いてやる |
| 耳の手入れ | 入浴時に耳アカを取る | ときどき耳を点検して、乾燥状態を見る |
| 毛を切る | 20日に1度を目安に伸びきる前に | 肛門、おなか、足のまわりの毛の伸び方を見る |
| トリミング | 専門家にまかせる時は最低でも3ヶ月に1度 | 各部位の皮膚の状態をチェック |
体中毛でおおわれている犬には毛づくろいは大切なことです。特に長毛種ではゴミやホコリがつきやすく、放っておくと毛が汚れるばかりか、傷みやすく切れた毛がからんで毛玉になります。こうなったら面倒、毛を切る事になってしまします。ブラッシングは疲毛を美しく保つばかりでなく、血行を良くし、犬の健康を増進し、さらに皮膚病の早期発見にもつながるので習慣づけると良いでしょう。(1)毛並にそってブラッシング。
- 短毛種の場合
(2)ついで毛並みに逆らってブラシをかける。
(3)最後に固くしぼったタオルでよく拭いてやる
(1)腹部、股から部分的にていねいにブラシをかける
- 長毛種の場合
(2)毛が固まっている部分は、両手でほぐすか切る
ブラッシングをしたあと、金ぐしで被毛をすき、形を整えるのがコーミング。この時、ブラッシングで処理しきれなかった毛玉やもつれ、ムダ毛を十分取り除きます。つまり、コーミングは被毛の手入れの総仕上げ。ここまでできれば完璧です。(1)粗めの金グシで全身をすき、ついで目の細かいクシで全身をすく。
- コーミングのしかた
(2)被毛に逆らって、体の上部に向かって下からクシをかける。犬は手入れの間中じっとしているのは苦手です。ブラッシングやコーミングに慣らすには、
- 手入れ前には十分遊んでやる
など根気よく習慣づけていきましょう。
- 手入れの最中はよく声をかけてやる
ドッグショーに出場させるなら別ですが、家庭犬では犬の健康と動きやすさを考えて、手入れを行うようにしましょう。特に長毛種の室内犬は、普段の手入れがしやすいように、汚れやすい部分の被毛を短くカットしましょう。汚れがたまれば、毛玉もできやすくなり、見た目にも不衛生。ますます手入れがやっかいになります。また放っておけば皮膚病や血行不良を招き、ノミやダニを寄生させる原因になります。ノミやダニは、伝染病を招くもとになるので特に気をつけましょう。
- 散歩後はほこりで汚れた体、口や手足をよく拭いてやる。ただし、指間のただれの原因になるので、足先を水につけて洗わないこと
- 尾の付け根、肛門のまわり、前足後足の毛を短く刈っていつも清潔に
伸びたツメは必ず切ってやります。人間でもそうですが、ツメが伸び過ぎると皮膚をひっかいたり、生ツメをはがしたり、思わぬケガを招きます。犬も同じ事。特に運動量の少ない室内犬(小型犬)ではツメが磨り減らず伸びるのが早いもの。それに比べ、外歩きのチャンスが多い屋外犬では、ツメはほとんど磨滅してしまいます。ただし、狼爪(ろうそう)は皮膚にくいこむことがあるので切らなければなりません。伸びたツメは月に一度の目安で、入浴後のやわらかい時に切ってやりましょう。切る部分はとがっている先端、この時、血管まで切らないように注意します。白いツメは血管が見えますが、黒いツメの場合は血管が見えにくく、深ツメの原因になります。一度深ツメを経験すると、ツメ切り嫌いの犬になりますから、細心の注意が必要です。
ドッグフードが多様化、高級化し、犬の食生活も人間並に”やわらか志向”が目立ちます。その結果、食べカスが歯に付き、それが歯垢の原因になっています。歯垢を放っておくと、口臭や歯石の原因に。やがて歯槽膿漏や歯肉炎を招き、しまいには歯が抜けてしまうこともあります。それには病気の原因となる歯垢を取り除くことが先決。(1)ガーゼを右手の人差し指に巻き、犬の口を開き、歯、歯ぐきを上下にマッサージしてやる。
- 歯の磨き方
(2)最初は前歯から行い、少しずつ慣らしていく。歯石になる前に日頃から口の中を観察し、食後には手入れをすること。歯石が少ないうちに獣医師に診てもらいましょう。手入れをしておけば、歯を抜く事も少なくなります。
耳は犬種によって形も大きさもまちまちです。しかも耳の穴には、突起物が複雑に入り組んでいて、分泌物が出ますから、健康な犬でも耳が汚れやすく耳アカが溜まりやすいものです。特にプードルやマルチーズなどのように、耳の中に毛が生えている犬種は、耳アカが溜まりやすく、ときどき耳の中を掃除してやらないと、耳ただれの原因になります。耳はいつも乾燥させ、清潔に。
- 耳は時々チェックし、綿棒で汚れを拭き取る
- 耳の中の毛が汚れていなければ抜かずに短く切る。むやみに毛を抜くと外耳炎のもとに
犬の耳道はL字型に曲がっています。外耳炎を起こすと深部への薬液注入は難しいので、十分な手入れで外耳炎を防ぎましょう。
- 耳ただれを防ぐため入浴時は耳に水を入れない
トリミングは、ただ美しく見せるためだけではありません。家庭犬の場合、犬種の個性を引き出しながら、清潔で健康的に活動しやすいことが大事、特に長毛種は毛が長過ぎることで、ケガの原因になります。普段の手入れは家庭で行い、最低3ヶ月に一度は専門家にトリミングしてもらうようにします。(1)まず、仕上がりの毛の長さを決める。
- カットのポイント
(2)鉄クシを使い毛の流れを横切るように、少しずつカットし、厚めのところは再度カット
(3)肛門・おなか・足のまわりを邪魔にならない程度に、足の裏、指の周辺はギリギリまで切る。
足の裏を切る時は、幼児用爪切りバサミを使うと皮膚を切る事がありません。
またオスの場合、陰部を切らないように指でカバーしながら切ります。
入浴は体の清潔を保つためにも欠かすことができません。生後3ヶ月頃から入浴を習慣づけるようにします。体力のない幼犬を無理に入浴させると、風邪をひいたり、恐怖心を植え付けることもあり、あとあとの手入れに支障をきたします。屋外・室内で飼う場合ではその汚れかたも違いますから、見た目に汚れを感じた時、悪臭がする時には入浴させてください。目安は月に1〜2回。
<準備するもの>
- 犬用シャンプー、リンス、タオル、ブラシ、クシ、ドライヤー、マット、タライ、お湯。シャンプーは液体タイプとパウダータイプがあります。また、すすぎのいらない粉末シャンプーや水のいらない発泡シャンプーもあり、ブラッシングし拭き取るだけですむので便利です。
<シャンプー前にすること> (1)入浴前には必ずブラッシング、コーミングして、抜け毛、毛玉やからみを取り除く
(2)肛門のまわりをチェック。肛門のう(下部のふくらみ)を押さえてしぼる
(3)シャンプーをかける前に必ず下洗いを。お湯を十分かけること
(4)耳穴に固く丸めた脱脂綿を詰める
<入浴の手順とテクニック> (1)シャンプーをする
室内・体を濡らし、薄めにしたシャンプーを首、背中にかける。首、肩、背中、お尻、尾の順についで胸、脇腹、腹部、足の順に洗う
室外・タライにお湯を入れて同じようにあらう
(2)すすぐ
室内外ともにすすぎはていねいに。室外ではボウルやシャワーなどでよくお湯をかけ、シャンプーを洗い流す。液が残っていると皮膚炎の原因になるので注意を
(3)足先はていねいに洗い流す
シャンプー剤が足先に残りやすいので、指の間、足の裏にシャワーをかけ、十分洗い流す
(4)リンスして軽くすすぐ
(5)水気をしっかりとる
乾いたバスタオルで水気を取り、特に耳の後ろ、首筋を念入りに
(6)乾かす
ブラッシングしながら、ドライヤーで手早く乾かす
(7)仕上げ
クシでブラッシングして仕上げ、綿棒で耳の水分を取る