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心の病気





心の病気としつけ


人間同様、犬も心の病気をかかえています。自分の尻尾を追いかけてクルクル回る、飼い主の外出中に家具を壊す。飼い主を威嚇するなどの行動は、犬本来の習性や遺伝が関与している場合もありますが、多くの場合、心理的不安や恐怖、ストレスが引き起こしています。こうした行動に対して、精神安定剤の投与などさまざまな方法がとられますが、いちばん重要なのは、飼い主のしつけです。子犬のころに愛情を持ってしっかりしつけていれば、問題行動や心の病はかなり防げるはずです。また、症状があらわれた場合にも、飼い主の徹底的なしつけ無くしては、犬の病気を治すことができません。

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支配性による攻撃


【症状】

耳や尻尾を立てて威嚇したり、うなり声をあげたり、かみつこうとしたりするなど、家族に対して攻撃的な行動をとります。
【原因】

遺伝的に攻撃性や支配性を強く持つ犬もいますが、飼い主がわがままに育ててしまったことが原因で犬が自分を家族の中のリーダーだと考えて行動することが多いようです。

【治療】

犬が近寄ってきても無視をしたり、犬の攻撃に対して首筋をつかんでねじ伏せてしまうなど、服従心を持たせる訓練を行います。このほか、攻撃性をおさえるための薬の投与、オスの場合には、去勢手術やホルモン投与で効果が見られます。

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恐怖による攻撃


【症状】

自分より強そうな犬や初対面の人、見慣れない場所など、恐怖を感じさせるものに対して、攻撃的な行動をとりますが、支配性の強い犬と違い、耳を伏せ、尻尾を両足の中にはさみこんで威嚇します。また、攻撃する前にその場から逃げ出そうとします。

【原因】

生後早い時期に母犬から引き離され精神的に不安定な幼犬時代を送ったり、外界との接触が少なく、社会になじんでいない犬に多く見られます。

【治療】

恐怖の対象物(者)と逢ったときに、犬の好物を与えるなどよいイメージを定着させて、恐怖心を少しずつ取り除いていきます。精神安定剤や抗不安薬を投与する場合もあります。

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テリトリーを守る攻撃


【症状】

郵便配達人や庭に入ってきた動物など、自分のテリトリーに見知らぬ人や動物が侵入したときに激しく吠えて攻撃的になります。

【原因】

テリトリーを守ろうとする本能的な行動といえます。家族が近くにいるときよりも、1匹でつながれているときのほうが攻撃的になります。

【治療】

犬が攻撃的な態度をとったときは、罰を与えて不快感を与えるようにします。または、来訪者があるときだけ犬をかわいがり、それ以外は無視するようにします。そうすると犬は、訪問者を好むようになり攻撃性も低くなります。

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分離不安


【症状】

飼い主の不在中に家で留守番をしている犬が、飼い主の持ち物や家具を破壊したり、しつけられているにもかかわらずトイレ以外の場所で排泄したり、過度に吠えたりします。飼い主が、外出して30分以内にこれらの行動をひとつでもおこせば、分離不安といえます。

【原因】

幼犬のころに母犬や兄弟、あるいは飼い主と離れたことがなかったり、逆に飼い主がたびたび変わってる犬に多く見られます。やはり、寂しさや不安から引き起こされていると考えられます。

【治療】

最初は短時間の外出を繰り返すなど、徐々に飼い主の不在に慣れさせます。外出する前に犬に『いい子で留守番していてね』などと話しかけたりせずに、無視するような態度でさり気なく家を出ることも大切です。

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環境の変化による不安


【症状】

車のクラクションやサイレン、雷鳴、花火、爆竹などの大きな音やビルや道路工事に伴う耳慣れない音、稲妻などの突然の明るい光におびえます。呼吸が荒くなったり、全身にふるえがきたり、排泄したり、吠えたりします。

【原因】

過敏に反応する性質の犬で、避難する場所が見つからないために、極度の不安に陥り、こうした行動をおこすと考えられます。

【治療】

症状がひどい場合は安定剤の投与を行いますが、行動療法として恐怖を感じる音を録音して小さい音で聞かせ犬が好むごほうびをあげるなど、徐々に音に慣らしていきます。

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強迫性異常症


【症状】

自分の尻尾を追いかけてクルクル回る、さらには自分の尻尾にかみつくなど、意味のない行動を繰り返します。これらの行動は、飼い主でもなかなか中断させることができません。重度の心の病気です。

【原因】

散歩に連れて行かなかったり、運動をさせていないことが原因としてあげられます。もともと活動的な性質の犬があまりにもジッとしている時間が多すぎたり、散歩や運動があまりにも規則的に習慣づいてしまった場合にそれができないときなどにストレスを感じます。そのような状態で、さらに大きなストレスを受けたときに、こうした行動をおこすのではないかと考えられています。

【治療】

完治のための絶対的な治療法はありませんが、エンドルフィン遮断薬などの抗うつ剤の投与により、症状は軽くなります。あとは適度に運動させたり、スキンシップを多くするなど飼い主とのコミュニケーションを増やし、犬本来の能力を発揮させ、ストレスをためさせないように心がけましょう。

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