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かかりやすい病気


●犬種や体格で傾向が違う

犬の病気は、伝染病・感染症、腸内寄生虫、目・耳・皮膚の病気、心臓・消化器・尿路と泌尿器の病気、骨と関節の病気など、人と同様にさまざまなものがあります。これらの病気は、犬種や体の大きさ(大型犬・小型犬)、成長過程(幼犬〜成犬〜老犬)、性別、そして環境(室内飼育・屋外飼育)によって、多少傾向が異なります。たとえば犬種によっては、遺伝的な疾患を持つ系統や体質の違いがあります。また、大型犬や成長途中の犬には、骨格系の病気がおこりやすい、室内犬はダニなどによる皮膚病、屋外犬は蚊が媒介するフィラリア症にかかりやすいなどの傾向があります。



成長段階別 病気、ケガの注意事項

◆幼犬(〜1年ごろ)
骨や関節がしっかりしていないので、骨折や脱臼に注意する。この時期は体温調節がまだうまくできないので、気温の変化に順応できず、風邪や下痢もおこしやすい。また好奇心の強い時期で、なんでも口にするので、危険なものは片付けておく。ワクチン接種がすんでいない犬は、伝染病にも要注意。皮膚もまだ柔らかくデリケートなため、皮膚炎をおこしやすい。

◆成犬(1〜7年ごろ)
最も活動的な時期に入るため、病気やケガも多くなる。このころ、かかりやすい病気には、膀胱炎や腎盂炎(じんうえん)、尿路結石などの泌尿器系の疾患のほか、肥満、糖尿病、脱毛、甲状腺機能低下、フィラリア症、肛門曩炎(こうもんのうえん)、外耳炎などがある。

◆老犬(7年ごろ〜)
加齢による消化機能や循環機能の低下、伝染病に対する抵抗力の減少のほか、歯や目、皮膚の衰えによりさまざまな病気になりやすい。この時期、発見される病気には、糖尿病、心臓病、白内障、ガン、歯肉炎などが多い。


体の大きさとおもな犬種のかかりやすい病気



大型犬小型犬
特徴肘関節・股関節の形成不全、首の椎間板ヘルニアなど、骨や関節の成長に関係した病気が多い水頭症、膝蓋骨の脱臼が多い。頭骨の合わせ目(泉門)が開いてる犬種は、頭部への衝撃を避けなければならない。老齢になったら、歯肉炎、心臓病に注意。


かかりやすい病気


◆ゴールデンレトリーバー
股関節形成不全、白内障や進行性網膜萎縮症などの眼疾患、心臓病が3大遺伝病。長毛種のため、皮膚病も発生しやすい
◆シー・ズー
顔が偏平で目が大きいため、角膜炎など目の病気が多い。目のまわりの皮膚を引っ張ると、目が飛び出してしまうことも。喉頭・呼吸器疾患や、皮膚が脂っぽくベタベタした脂漏性の皮膚病になりやすい犬もいる
◆秋田犬
皮膚病にかかりやすい。フォクト・小柳・原田様症候群(ブドウ膜髄膜炎)という免疫に関連のある目の遺伝病もある
◆チワワ
呼吸器疾患、眼疾患のほか、先天性のものとして脳神経疾患(水頭症、後頭骨形成不全)になりやすい
◆イングリッシュ・セター
尾を傷つけやすく、出血すると長引く場合も。老犬は白内障や難聴、鼓腸(腸内にガスが充満する)になることが多い
◆マルチーズ
なかには、血小板減少性紫斑病の報告も多い。老犬になると心臓病をおこしやすい犬も。運動時に出る咳や疲れが見えたら要注意。外耳炎にも気をつけたい
◆コリー
寒冷地原産のため、夏の強い紫外線に弱く、鼻すじや眼の周囲に炎症が広がる日光性皮膚炎に要注意。コリーアイという目の先天性疾患が原因で、眼内出血や緑内障になることもある。失明する網膜の病気も警告されている
◆ヨークシャー・テリア
アレルギーや膿皮症などの皮膚病になるケースが多い。眼のまわりの被毛も結膜炎の原因に。歯周病にも注意したい

耳の形と目の大きさに注目!


◆愛犬の耳の形は?
たれ耳、毛の生えた耳、内部のひだが大きい耳の犬種は、耳の中が蒸れやすいため、細菌に感染しやすい。定期的な耳掃除を

◆愛犬の目の大きさは?
小さい目の犬は、幼犬時に逆さまつ毛になりやすい。成長につれて自然に治ることもある。逆に大きい目の犬は、眼病にかかりやすい。ゴミや被毛、棚の角などで、眼球を傷つけることもある。目のまわりの被毛のケアを忘れずに