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皮膚の病気






脱毛症


【症状】

脱毛は季節の変わり目などにおこる生理的なものと、病的なものがあります。病的なものとしては、部分的脱毛と体全体に及ぶ脱毛があり、地肌が見え、皮膚の色が赤や黒に変色します。同時に悪臭やかゆみも併発します。内分泌障害が原因の脱毛では、かゆみを伴うことはほとんどありません。
【原因】

病的な脱毛の原因は、内分泌障害やアレルギー、寄生虫、細菌などによる感染症が主。

【治療】

感染症でおこる脱毛は、感染源をつきとめ、取り除くことで治療します。2〜3週間も経てば、元の状態に近づくでしょう。一方、内分泌障害による脱毛は、長期の治療が必要。被毛が生えるまでには1〜3ヶ月はかかるでしょう。医師の指示に従って、完全に治しておくことが大切です。

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脂漏症


【症状】

皮膚がべとついたりカサついたりして、脂漏臭という強いにおいを発します。かゆみも強く、脱毛もひどくなります。皮膚の乾燥により、フケが多量に出ることもあります。

【原因】

内分泌障害やアレルギーや、脂肪酸、ミネラル、ビタミンなどの栄養不足、寄生虫、真菌感染など

【治療】

原因になるものをつきとめ、症状にあわせて治療を行います。オイルやシャンプーを使う外用療法や、ビタミン剤やホルモン剤を投与する内科療法が用いられます。

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膿皮症


【症状】

体の免疫力が低下したり、老犬になって皮膚の抵抗力が弱くなったときに発生しやすい病気。おもに顔や脇、指の間、股の内側に発生し、ひどいかゆみを伴います。最初は皮膚の表面に赤い小さな発疹があらわれ、病気の進行につれてそれが広がり、中心部が黒くなります。かゆみが強いために、犬はしょっちゅう患部をなめたりひっかいたりして、脱毛します。症状が進むと患部が膿を持ち、発熱することもあります。

【原因】

細菌感染によっておこる皮膚炎。慢性の皮膚病や栄養不足、強い薬物の過剰投与、免疫異常によることが多い。犬の体質に合わないシャンプーが原因になることもあります。

【治療】

発見が早く、症状が皮膚の表面だけにとどまっているときは、薬用シャンプーと抗生物質で菌の増殖をおさえます。一方、皮膚の深部まで細菌が入り込んでいる場合は、かなり長期の治療が必要です。

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毛包虫症(アカルス)


【症状】

生後4〜9ヵ月後の子犬に多い病気。口、目のまわりなどに赤みをおびた脱毛が発生します。脱毛部分は徐々に広がり、ニキビ状の膿庖(のうほう)ができて、皮膚がただれてきます。ひどくなると、患部が化膿して、かゆみを伴います。

【原因】

毛包虫(ニキビダニ)の寄生が原因です。ほとんどは、子犬が授乳中に母犬から感染するもので、多くは口や目のまわりなど顔から発症します。患犬に接触することによっても発症しますが、犬の皮膚の感受性や体質によって症状のでかたに差異があります。最近では、老犬の発病も多く、これは皮膚の抵抗力の低下やホルモンバランスの崩れによるものと考えられています。

【治療】

ダニを殺す薬剤の内服と、薬浴を行っていきます。治療期間は長引きますが、医師の指導に従い、完全に治しておくことが必要です。

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皮膚疥癬


【症状】

耳や顔、肘、かかとなどに発症。患部は完全に脱毛し、赤くふくらんできます。激しいかゆみを伴うため、犬がしきりにひっかき、フケとともに黒赤色のかさぶたが目立つようになることが多いのですが、皮膚の症状はあまりひどくなく、かゆみだけ激しい場合もあります。放置しておくと慢性化して、全身に及ぶことも。人やほかの動物にも感染することがあるので、気をつけましょう。

【原因】

皮膚にセンコウヒゼンダニが寄生しておこる病気です。患部の皮膚を取って顕微鏡で見ると、ダニとその卵を発見することができますが、1回の検査では見つからず何回かの検査でようやく見つかる場合もあります。

【治療】

全身の被毛を刈りとって、注射薬や外用薬、薬浴で治していきます。同時に、抗生物質、かゆみ止めなども投与します。完全に治るまで治療を続けること。さらに、いっしょに飼っている犬や猫の様子にも気をつけて、あやしいときは検査を受けましょう。

【予防】

被毛や皮膚を清潔に保ち、患犬に接触しないことです。

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白癬


【症状】

皮膚の抵抗力が弱い犬などに発症する病気で、円形の脱毛と皮膚の赤いはれが特徴。かゆみはほとんどありません。この皮膚病は人間にも感染しますから、犬の体に触れないことです。

【原因】

カビの一種である白癬菌が感染しておこります。皮膚病をおこす菌には、土の中に生息しているものもあり、土の上で生活したり、穴掘りが好きな犬に発症しやすいようです。また、体の抵抗力の低下でもおこります。

【治療】

全身の被毛を刈り、外用薬や抗生物質などを使ってカビを取り除きます。治療は1ヶ月以上かかり、根治することが大切です。

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ノミアレルギー性皮膚炎


【症状】

耳の後ろや背中から腰、あるいは肛門や陰部のまわりに多く発症。ゴワゴワとしたかさぶたと、脱毛が特徴です。激しいかゆみで睡眠不足になったり、多数の寄生の場合は貧血に至ることも。皮膚を観察すると、黒褐色のノミを発見することができ、ノミのサナギや幼虫が犬舎の敷物などについていることもあります。なかには、ノミが大量に発生していても、かゆがらない犬もいます。

【原因】

ノミの寄生が原因となる皮膚病。アレルギー性のものと、刺し傷によるものがあります。

【治療】

まずはノミの駆除。犬舎内、室内のじゅうたんや畳、いっしょに飼っている動物の体からも駆除します。治療は外用薬と内服薬を併用します。

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アトピー性皮膚炎


【症状】

ひどいかゆみのため、患部をしきりにひっかき、皮膚がただれたり傷ついたりします。また、皮膚の一部が厚くなって乾燥することもあります。慢性化や再発しやすい病気です。

【原因】

遺伝的素因による皮膚病。原因となるアレルゲンには、ハウスダスト、ノミ、ダニなどの寄生虫、花粉、食べ物などがあります。

【治療】

アレルゲンとなる物質をつきとめ、取り除くことで症状が改善されます。治療は副腎皮質ホルモンや坑ヒスタミン剤などによる薬物療法や食事療法が必要です。

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食物性アレルギー


【症状】

激しいかゆみ(耳、腹部、陰部、腰部など)、発疹、脱毛が特徴。まれに発熱、下痢、嘔吐も見られます。

【原因】

肉、卵、牛乳、穀物類、添加物など。ある特定の食物に、体が過敏に反応するもの。

【治療】

薬物療法はあまり効果がありません。まずは、食事からアレルゲンと思われるものをはずし、症状の変化を見ていきます。

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接触性アレルギー


【症状】

特定のものに接触する部位、たとえば、口のまわり、腹部、内股、陰部、肛門のまわりなど被毛の少ないところにかゆみが生じやすくなります。脱毛を併発することもあります。

【原因】

犬が触る用具や器具、薬品に含まれている物質がアレルゲンとなって発症。アレルゲンには、プラスチックの食器、じゅうたん(羊毛)、生皮のガム、シャンプー剤、ナイロン、ゴム、漆(うるし)、消臭剤などがあります。

【治療】

原因と思われるものの使用を中断し、様子を見ます。症状がよくなれば、中断したものがアレルゲンです。

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コラム(人にも移る寄生虫)



犬の皮膚に寄生する虫の中には、ノミやセンコウヒゼンダニ、ツメダニなど、人にも被害を及ぼすものも。皮膚病にかかった犬を抱いたり、触ったりして人間が感染すると、犬と同様に激しいかゆみを伴う発疹があらわれます。

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